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PTSDでも引き起こされる食べ物依存症

心的外傷後ストレス障害(PTSD)が食べ物依存(food addiction)を引き起こす可能性があることが9月17日、「JAMA Psychiatry」オンライン版に掲載された。

PTSDは、強烈なショック体験や精神的ストレスが、心へのダメージとなって、時間がたってからも強い恐怖感やストレスにさらされる症状を指す。震災などの自然災害や事故、暴力や犯罪被害などが原因になると言われている。突然、怖かった体験を思い出し、不安、緊張が続く。また、めまい、頭痛、不眠、食欲不振などが継続する。体験後数年たってから発症する場合もあり、心のケアが大切といわれる。

米国の女性看護師約5万人の調査から、2008年時点でのPTSD症状があるかどうかを質問し、2009年時点での食べ物依存状態を調査した。その結果、PTSDの症状は食べ物依存の率と関係しており、PTSDに伴う肥満の対策には、心理的・行動的介入が必要と示唆された。

食べ物依存とは、過食・拒食・過食嘔吐・下剤乱用などの症状を含む摂食障害で、さまざまな合併症を引き起こすことが問題となっている。今回の調査では、PTSDによるストレスでも過食が引き起こされることを明らかにし、その対策には心理的な方法も必要ということがわかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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