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英国でも「アンジェリーナ・ジョリー効果」

米女優のアンジェリーナ・ジョリーは2013年に遺伝子検査を受け、まだ乳がんを発症していない乳房を切除したことを公表した。その後、がんの遺伝子検査を受ける女性の増加がカナダ、中国、日本で確認されている。

今回の調査は英国で実施されたもので、多くは短期的な影響で終わる著名人のヘルスサービスへの効果が1年後も続いているかを検討したもの。9月19日、「Breast Cancer Research」オンライン版に掲載された。

2012-2013年の乳がん検診の受験者数は、乳がんの家族歴のある人の検診外来family history clinicが12施設、遺伝検査サービスが9施設を対象に集計された。その結果、2013年5月以降に各施設への問い合わせ件数の上昇が見られ、6月と7月の2か月の問い合わせ件数は、2012年の1981件から、2013年同時期には4847件とほぼ2.5倍となった。アンジェリーナ・ジョリーの受けたBRCA1/2遺伝子検査の需要もほぼ2倍増し、がんリスク削減のための乳房切除手術への問い合わせも増加した。研究者らは、「アンジェリーナ・ジョリー効果」は広範に継続しており、不適切な問い合わせなどはないようだと述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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