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ハニーサックルティーがインフルエンザに効果

ハニーサックルティーがインフルエンザに効くかもしれないという研究結果が10月7日、「Cell」オンライン版に掲載された。

ハニーサックル(honeysuckle)は、日本名・すいかずら。つる性の植物で東アジア全般に見られる。花の蜜は甘く、つぼみは金銀花、葉は忍冬という名前で生薬として知られ、中国ではお茶として利用されてきたという。

今回の研究は南京大学を含めた中国の研究チームが行い、調査結果からA型インフルエンザへの治療戦略の一部として利用できる可能性が出てきたという。「甘い香りを楽しむハニーサックルのお茶はインフルエンザに効くとして、中国の伝統医学が用いてきたもの。今回の研究結果は、ハニーサックルの煎じ汁が広域スペクトルをもつ抗ウイルス活性を有していることを示している」と研究者らは述べている。

研究はマウスを対象に実施された。同定されたのはMIR2911という分子で、ハニーサックルをつぶしたり、加熱しても煎じ汁の中に残ることが証明されている。このMIR2911は、インフルエンザウイルスの複製に関与している2つの遺伝子をターゲットにすることにより、インフルエンザを抑制することを実証した。ハニーサックルのお茶・金銀花茶は日本ではあまり一般的ではないようだが、抗炎症効果もあることが分かっている。これからの、冬の季節の飲み物として楽しんでみても良いかもしれない。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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