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2015年アメリカで注目される4つのスキンケア成分

アメリカで今年、注目されるエッセンシャルスキンケア成分について、米美容専門雑誌「NEW BEAUTY」は、1月19日、ウェブ版のブログサイトでベモトリジノール、チアシードオイル、スカルキャップ、フルボ酸など4成分を紹介した。

Bemotrizinol(ベモトリジノール)は UVAとUVBの両紫外線を吸収する日焼け止め成分としてスキンケアでの応用が期待されている。現在、ヨーロッパ、オーストラリアでの使用が承認されているが、米国食品医薬品局(FDA)からは認可を得ていない。昨年末、オバマ大統領がSunscreen Innovation Act(日焼け止め革新法)に署名したので、アメリカ市場での早期承認と製品化が予測される。

チアシードは、近年“スーパーフード”して人気が高くなっているが、今年はオーガニック/自然スキンケア成分としてチアシードオイルがより注目されると推測。脂肪酸の豊富なオイルとして認知度が高く、ブルーベリーよりも30%以上の抗酸化力を提供するという報告があるという。

スカルキャップはシソ科の立浪草として東洋医学では知られているが、植物ブームの一環としてスキンケア成分としてアメリカでの応用が予測される。カリフォルニア州の皮膚科医 Craig Kraffert氏は、「スカルキャップは抗炎症と抗酸化特性を有する」と分析している。

フルボ酸は無定形高分子有機酸で土壌や水中に分布する。近年、含有するビタミン、ミネラル、フラボノイドの特性が注目され、オーストラリア、中国で人気のスキンケア成分となっている。アメリカ市場で今年から利用が可能になることをふまえ、老化防止特性などさらなる研究が期待される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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