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仏ロレアル、2014年の売上高225億ユーロ

仏ロレアルは2014年の売上高は225億3000万ユーロ、営業利益は38億9100万ユーロであったと2月12日、発表した。営業利益は売上高の17.3%に相当し利益率では過去最高を更新した。一株当たりの純利益は5.34ユーロ。一株当たりの配当金2.70ユーロを4月22日の年次株主総会で提案する予定。

「2014年はデジタル革新に躍進した年であり、マジック、NYX、デクレオール、カリタ、Nielyなどの戦略的買収を通して主幹部門の地域でのブランド・ポートフォリオを補完するという変革の年であった」と同社会長兼最高経営責任者のジャン・ポール・アゴン氏は述べている。

同社はプロフェッショナル・プロダクツ部門、コンシューマー・プロダクツ部門、ロレアル・リュクス(LUXE)、アクティブコスメティックス部門、ザ・ボディショップの5事業の連結決算を発表した。

プロフェッショナル・プロダクツ部門ではケラスターゼ、レッドケン、ロレアルプロフェッショナルなどのヘアケアブランドおよびネイルブランドのエッシーを展開しており、売上高は前年比2.6%増の30億3240万ユーロ。西ヨーロッパ市場の売上が堅調で新興市場での成長が確認できた。

コンシューマープロダクツ部門ではロレアルパリ、メイベリン、ガルニエの大衆ブランドがグローバル市場を牽引しており売上高は前年比1.6%増の107億6750万ユーロ。2014年に買収したマジック、NYXの成長も続く。

ロレアルリュクスではランコム、ヘレナルビンスタイン、ジョージアルマーニ、ラルフローレン、シュウウエムラ、キールズなど高級ブランドを展開しており、売上高は7.1%増の61億9790万ユーロ。カラーコスメと女性のフレグランスの売行きが快調でeコマースの取引増加が際立った。

アクティブコスメティック部門ではヴィシー化粧品、ロジャー&ガレットなどドラッグストアなどを中心にした販売を展開しており売上高は前年比8.7%増の16億6040万ユーロ。

ザ・ボディショップの2014年売上高は前年比1.6%増の8億7380万ユーロを計上した。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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