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ISO規格化でTCM(中医学)推奨を議決

DSCF6091第66回日本東洋医学会学術総会(6月12日~14日開催)のシンポジウム10では、ISO/TC249第6回全体会議の結果が報告され、伝統医学を取り扱う専門委員会(TC)のタイトルについて、「Traditional Chinese Medicine」(TCM、中医学)を推奨することが議決されたことがわかった。

国際保健機関(WHO)では、2009年に国際疾病分類(ICD)に伝統医学の章を新たに編入することを決定し、TC249の設置が承認された。現在、ICD-10からICD-11への改定作業が進められており、ICD-11の第26章に東アジアの伝統医学を導入することになっている。TC249は、2010年から年1回ペースで全体会議を開催している。

第26章の編纂に際しては、日本、中国、韓国の3国が共同で作業を進めており、TCのタイトル問題については、日本は独自の漢方である「Kampo」を、韓国は韓医学の「Korean Medicine」をそれぞれ盛り込んだ案を主張してきたが、最終的には決選投票を経て、中国の伝統医学である中医学を表す「TCM」を推奨することになった。

第6回全体会議では、臨床的な事項は規格化の対象としないことを改めて確認したほか、中国側からは未熟な提案が多かったため他国から批判があった一方で、日本側からは診断機器(腹診・舌診)や皮下鍼・通電用鍼など各種提案が受け入れられた。

タイトル問題では、「Kampo」が盛り込まれなかったものの、同会議後には「日本漢方はTC249をリードする権利を持っている」とのメッセージを受けたことが報告された。

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