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ドライアイへのシクロスポリン0.1%点眼薬CyclASolの効果確認

ドライアイ治療のシクロスポリン0.1%無水点眼薬(商品名:CyclASol、Novaliq GmbH社)の有効性および安全性を検討したESSENCE-2無作為化臨床試験の結果が3月28日、「Heliyon」オンラインに掲載された。ドライアイ症候群は一般的に確認されるが、迅速に作用し忍容性プロファイルが良好な薬剤の必要性は依然として満たされていない。

今回の試験では、中等~重度ドライアイ症候群の患者834人(平均年齢57.1歳、女性73.0%)を対象に、最初の14日間を1日2回の人口涙液投与、続いてシクロスポリン投与グループと基材投与グループに分けて比較した。

その結果、シクロスポリングループは、基剤グループに比べ29日時の総角膜フルオレセイン染色(tCFS、0-15の米国立眼研究所尺度)の改善度が大きかった。乾燥スコア(0-100の視覚的アナログ尺度)は両グループともにベースラインからの治療便益が認められた。シクロスポリングループでは293例(71.6%)がtCFSで臨床的意義のある3グレード以上の低下を示したのに対し、基剤グループで低下を示したのはは236例(59.7%)だった。これらの奏効者は非奏効者に比べ乾燥および霞視などの症状の改善度が大きかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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