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米国の美容消費者と市場の原動力の実態調査

米国で美容製品の量販店での売上は昨年、ほとんどの美容カテゴリーの売上の大部分をしめたようだが、この中、百貨店や化粧品専門店を含む 270 億ドル規模のプレステージ ビューティー ビジネスは、業界の成長エンジンであり、2022 年にはプレステージの売上高と販売台数の両方がマス製品よりも成長したようだ。グローバル情報会社 Circana (以前の IRI および NPD) は、このような調査結果をリリースした。

消費者の購買動向として、美容消費者はハイエンドの高級フレグランスにより多く投資している実態も明らかになった。 2022年には、価格が150ドルを超えるフレグランスの売上高が、2021年と比べて16%増加した。同社の調査では、 フレグランスの着用者のうち、71%が気分を高揚させる香りを探しており、50%がストレス解消、集中力、活力などの身体的または健康上の利点に関連するフレグランスに興味を持っているという。

スキンケアをみると、2022年の販売個数では、マスマーケットのスキンケア製品が最も高いパフォーマンスを記録した。また売上高の増加で比較するとマスマーケットのフェイシャル スキンケアが美容業界全体で最も成長したセグメントだった。一方、プレステージ ビューティ部門では例外的にスキンケアは、2022年に横ばいの売上を記録した唯一のカテゴリーだった。この現状について、Circana の美容業界アドバイザーであるLarissa Jense氏は、「プレステージ ストア内で低価格を購入することを意味するか、量販店で皮膚科医が推奨するブランドに目を向けることを意味する」などと述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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