段階的行動体重管理プログラムが出産後の体重管理に効果があるかを検討した結果が4月15日、「Annals of behavioral medicine : a publication of the Society of Behavioral Medicine」オンラインに掲載された。
今回の研究では、女性軍人のための妊娠・出産後の体重管理に開発された段階的行動体重管理プログラム（Moms Fit 2 Fight）が役に立つかどうかを米国の女性軍人430人を対象に評価。試験対象者を妊娠中の体重管理のみ、産後の体重管理のみ、または妊娠中と産後の両方の体重管理を受ける介入グループに分けた。
その結果、主要評価項目である産後6か月時点の体重維持率は全体で88.4％だった。産後の体重管理を受けたグループ（妊娠中の体重管理ありなしの両方を含む）の体重増加の平均は1.31kgで、妊娠中の体重管理のみを受けたグループでは平均2.39kgだった。母乳育児の有無などの共変量はいずれも産後の体重維持と有意な関連はなかった。産後の体重管理を受けたグループのうち48.1％の参加者が6か月後に妊娠前の体重に戻り、産後の体重管理を受けていないグループと比較して有意な差は見られなかった。この行動介入プログラムは、産後の体重維持に対して効果的である可能性が示された。
