概要
天然の赤い色素で、エビやカニ、サケなどに多く含まれるカロテノイドの一種。カロテノイドには抗酸化作用があり、老化を促進する活性酸素を消去する働きが期待できる。活性酸素の標的になりやすいのは大部分が脂肪でできた細胞膜であるが、同じく抗酸化作用を持つ水溶性のビタミンCは細胞膜の表面で、脂溶性のベータカロテンやビタミンEは内側で作用するのに対し、アスタキサンチンは細胞膜を貫通して表面と内側の両方から力を発揮。そのため抗酸化パワー（脂質の酸化を防ぐ力）はベータカロテンの5倍、ビタミンEの1000倍ともいわれている。
美容へのアプローチ
植物が自らの命を守るためにつくり出した機能性成分ファイトケミカルのひとつで、ダメージから体を守るために大切な抗酸化パワーの強さが特長。そのほか抗炎症作用、血流改善作用なども報告されている。紫外線から肌を守り、しみ・しわを未然に防いで美白をサポートしてくれるほか、肌の保水効果や血管の若返りも期待されており、まさに美肌と健康の心強い味方といえる。現在様々な製品に配合されているアスタキサンチンの大部分はヘマトコッカス藻という植物由来で、エビ・カニ由来ではないため、甲殻類アレルギーの方でも安心して取り入れられる。
