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米国男性のスキンケアの利用率と意識調査

アメリカ人男性の過半数以上はグルーミング製品を利用しているが、顔のスキンケア利用率は2割と未だ開拓されていないようだ。グローバル情報会社NPDグループ(ニューヨーク州)は、同社が実施した男性グルーミングの市場調査の結果を8月25日、発表した。

これによると、80%はグルーミング製品を使用している結果が明らかになった。ヘアケア製品の利用率69%、シェービング製品の利用率は54%、ボディケア製品の利用率は49%だったのに対し、顔のスキンケアの利用率22%と低かった。顔のスキンケアを利用しない理由について、約4割が顔のケアに興味がない、また約4割が顔の皮膚の状態は良いと思っているからだ。残り17%は“顔の手入れは女性のため”と思っていると回答した。

男性は短時間で簡単なグルーミングを好む傾向があることも明らかになった。顔のスキンケア製品を利用している男性の年齢層は18歳~34歳のミレニアム世代が多く、この世代はそのほかのスキンケア製品にも関心があり複数の製品を利用している傾向が強いという。

顔のスキンケアを利用するほとんどの男性は、製品を購入するのに試供品やトライアルサイズの製品に何らか影響されたと同意している。特に35~54歳の年齢層でこの傾向が強かった。“男性のため”のフェイシャルケアのマーケティング戦略として試供品やトライアルサイズの製品の活用が重要視されそうだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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