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しわ・たるみとりのMFUV、日本人でも安全に使用可

皮膚科では、肌のタイプをフィッツパトリック(Fitzpatrick)という分類で行うことが多い。これは、紫外線を浴びた時の皮膚の反応を6つに分類したもので、タイプIは赤くなるがまったく肌の色が濃くならない(白人)、 タイプIIは赤くなりその後少し肌の色が濃くなる(基本的に白人)、タイプIIIはときどき赤くなりその後は肌の色が黒くなる、 タイプIVは赤くなることはなく肌の色は黒くなる、タイプVは肌の色がもともと濃い、タイプVIは黒人。日本人はタイプIIIまたはIVの人が多いと言われている。

今回の研究は、フィッツパトリック・スキンフォトタイプIIIからVI患者への可視化微小焦点式超音波(Microfocused ultrasound with visualization:MFUV)の安全性を検討したもので、8月27日に「JAMA Facial Plastic Surgery」オンライン版に掲載された。

MFUVは顔や首の皮膚の引き締めとリフトアップに用いられているシステムで、今回は52人を対象に使用された。結果の検討はMFUVでの処置前の皮膚組織サンプルとの比較で行った。軽度の浮腫や紅斑などの3件の有害事象が見られた。すべての事象は90日以内に後遺症なしに治癒した。研究者らは、訓練を受けた医師によるMFUVは、フィッツパトリック・スキンタイプIIIからVIの患者で安全に使用できると結論している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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