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米国女性の6割は化粧品の成分表示を読む

米ナチュラルスキンケアのKari Gran(ワシントン州シアトル)は、「Green Beauty Barometer」と題する美容製品の成分に対する消費者の意識調査を実施し、その結果をこのほど、発表した。女性の10人に6人は、美容製品を購入する前に成分表示を読み有害物質などが含まれていないか確認しており、約4割の女性は天然成分の製品をこれまで以上に購入しようと考えていることが明らかになった。

米世論調査会社ハリスが、2015年6月1〜3日にわたり18歳以上のアメリカ人女性1104人を対象にオンラインで調査した。年齢別に関心度を比べると35〜44歳の女性の65%が成分表示を読むと回答しており最も関心があることを示した。次いで18〜34歳(63%)、45〜54歳(59%)、65歳以上(55%)、55〜64歳(52%)の順で全ての年齢層の過半数以上が関心を持っている。

使用を控えたい成分の設問では、パラベンを好まない女性が最も多く29%が回避したいと回答した。また、硫酸塩(22%)、合成香料(18%)、PEG化合物(15%)、鉱油(11%)と使用を控えたい成分が列挙された。

2年後には美容製品を全て天然成分配合の製品に切り替えたいと考えていると39%の女性が答えた。スキンケア(39%)、ネイル(33%)、フレグランス(31%)、メイクアップ(20%)、ヘアケア(18%)の順でオールナチュラルの製品購入を将来的に計画しているとの回答だった。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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