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米プレステージ化粧品2015年売上前年比7%アップの160億ドル

米国のプレステージ化粧品の2015年年間売上高が前年比7%増の160億ドルに達したとグローバル情報会社NPDグループは、このほど公式サイトで発表した。メイクアップ・カテゴリーは健康的な成長を記録し、前年比13%の売上増だった。フレグランスは前年比3%アップ、スキンケアは前年比4%アップ。昨年は初めて、フレグランスカテゴリーの売上がスキンケアカテゴリーを上回った。

メイクアップ・カテゴリーの売上増に最も貢献したのはコンシーラー、プライマー、ハイライトなど顔の輪郭を際立たせるメイク製品だった。アイメイク部門ではアイブローの売上が好調で、リップ部門ではリップカラーの売上が堅調だった。ナチュラルメイクの影響を受け、2015年は初めて、ヌードカラーの口紅がローズや赤色の口紅の売上高を抜いた。

スキンケア・カテゴリーの売上成長率はやや鈍化した結果となった。保湿クリームなどアンチエイジングスキンケアの売上は予想に反して売上減になった。一方、フェイスマスク、ヘアケア、日焼け予防製品の売上はカテゴリーとしてはまだ小規模ではあるが、成長路線にあるという。

フレグランス・カテゴリーの成長はプレステージにとどまらず、マスマーケットを含めた全市場で爆発的に成長しており、キャンドル、ルーム芳香剤などホーム・フレグランスにおいても好調に推移した。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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