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スーパーフードの商品開発が過去5年間で200%増加

市場調査会社ミンテルは、世界の食品市場の動向として健康と栄養を考慮したスーパーフーズの加工食品の人気高騰についての新しい研究をオンラインサイトでこのほど、発表した。

同社の新製品のデータベースGNPD (Global New Products Database)の分析によると、「 superfood (スーパーフード)」、「 superfruit (スーパーフルーツ)」、「supergrain(スーパーグレイン)」の用語を含む新しい食品および飲料製品の立ち上げは2011年から2015年の間で202%の増加があった。2015年度だけでは、前年比36%の増加だった。スーパーフーズの開拓市場をリードするのはアメリカで2015年の占有率は30%。オーストラリア(10%)、
ドイツ(7%)、英国(6%)、カナダ(6%)の順で活発度がみられた。

この傾向は、食品部門のみならず美容/パーソナルケア、保健衛生品、ペット商品などにも波及しているという。

特に近年、“スーパーグレイン”が注目され、小麦を含まない古代の穀物を含む製品開発の増加が顕著にみられる。キヌアと蕎麦はその代名詞とされるが、チアシードの製品開発が特に急増しており、2014年から2015年の間でチアシードを含む食品及び飲料製品の開発は70%も増加した。

このような傾向を後押しする消費者の意識調査として、イギリス人の30%は古代の穀物を含むパスタは小麦粉で生産されたパスタ製品より健康的だと思っていることや、アメリカの消費者の5人に2人は、 古代の穀物を含むシリアル製品を好んで食べることなどを紹介している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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