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バターは不健康な食品ではない

昨年2015年には、アメリカの保健福祉省と農務省諮問委員会が作成する「食生活ガイドライン」からコレステロールの摂取基準が撤廃された。コレステロールは健康への懸念がないとされたためだ。また今回、コレステロールが多いと敬遠されてきたバターは考えられているほど不健康な食品ではないかもしれないという研究結果が6月29日、「PLOS ONE」オンラインに掲載された。

米国タフツ大学の研究者らによるチームは、15カ国で約63万人を含む9つの研究データを用いて、バターの消費量と健康への影響を調査した。1日当たりの平均的な消費量は、小さじ3分の1から3杯の間に収まっていた。

バターの消費量と心血管疾患とは関連が見られず(相対リスク1.00)、弱い関連が見られると考えられたのは全死因死亡だけだった(相対リスク1.01)。また、わずかな関係が見られるものに糖尿病抑制効果があった(相対リスク0.96)。

「全体的に見て、バターは考えられているより不健康な食品ではない。しかしこの研究から、バターが健康に良いという結論が出たわけではない」としている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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