世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

市販コーヒーの34%でカビ毒汚染

ヨーロッパ圏で市販のコーヒーを対象にマイコトキシン(カビ毒)の調査を実施し、その結果が「Food Control」11月号に掲載された。

マイコトキシンはカビが産生する毒であり、コー​​ヒーはマイコトキシン汚染の影響を受けやすい天然物として知られている。今回の調査では、ニバレノール、デオキシニバレノール、T-2およびHT-2トキシンなど18種類のマイコトキシンが存在しているかについて、液体クロマトグラフィータンデム質量分析(LC-MS / MS)で分析した。

その結果、ゼアラレノンは検出しなかった。フモニシンは58.62-537.45μg/kg、新興マイコトキシンは0.10-3569.92μg/kg、アフラトキシンは0.25-13.12μg/kgの範囲で存在が確認された。ニバレノールを除くトリコテセンは5.70-325.68μg/kgの範囲で確認された。ニバレノールは0.40-25.86μg/kgで最高濃度を示した。オクラトキシンAは1.56-32.40μg/kgで、欧州委員会(EC)で決められた上限を超えたサンプルが5つあった。

その他、カフェイン抜きのコーヒーはカフェインよりもマイコトキシン汚染率が高い。オクラトキシンAは調査サンプルの34%で検出。アフラトキシンは最も検出濃度が低い。などの結論を得た。

34%で汚染が確認されたオクラトキシンAは、AspergillusまたはPenicilliun属真菌などが産生する有毒の代謝産物。腎毒性、免疫抑制、催奇形性、腎発がん性を持つと言われ、牛や馬などの畜産飼料に用いるトウモロコシや麦類などの汚染が問題となっている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP