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人気の日焼け止め40%がガイドラインに準拠せず

日焼け止め製品の調査結果が7月6日、「JAMA Dermatology」オンライン版に掲載された。

皮膚癌リスクの低減のため、特に欧米では日焼け止めの使用が推奨されている。今回、ネット通販大手のAmazonで販売されている、入手しやすい日焼け止めの製品テストを実施した。対象となった日焼け止めは、Amazon.comから消費者のレビューが良いもの(平均で星4つ以上)またはレビューの最高件数のものを選択した。各製品データは、メーカー製品ページから収集した。各製品の特性(例えば、アメリカ皮膚科学学会[AAD]クライテリア、SPF、ビヒクル[添加物])から1オンス当たりの推定価格を算出するために、クラスカル・ワリス検定を使用した。

Amazon.comには6500種類の日焼け止め製品が掲載されており、このうち65品が調査対象となった。1オンス当たりの中間価格は3.32ドルだった(価格範囲0.68 – 23.47ドル)。40%の製品(26品)はAADの定めるガイドライン(広域スペクトル、SPF、耐水性)に準拠していなかった。

研究者らは、格付けの高かった日焼け止め製品を選択しているにも関わらず、ガイドラインに準拠していない製品が多かったと述べている。また、各製品の比較で最も差があったのは価格で、差は3000%近くと大きかった。皮膚科医は消費者へアドバイスをする際には、製品自体の適正さ、価格、AADガイドラインに沿っているかを考慮し、そのバランスを考えるようにとしている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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