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ニキビ治療は長引きがち

ニキビ治療は医師でも長引きがちであるという調査結果が8月5日、「Journal of the American Academy of Dermatology」オンライン版に掲載された。

調査は英国の一般開業医による診療所を対象とした健康改善ネットワークデータベースを使用し、後ろ向きコホート研究で行った。英国のニキビ治療ガイドラインでは「経口テトラサイクリンと局所レチノイドの併用治療を最長6カ月」が推奨されている。

調査の結果、治療の平均期間は175.1日、62%で局所レチノイドが併用されていなかった。29%で治療期間が6カ月を超えていた。平均治療期間が最も短い地区をモデルとして推計すると、英国全土で年間330万日の抗菌薬治療が回避できることが示唆された。

日本のニキビ治療は、日本皮膚科学会による「尋常性痤瘡治療ガイドライン」としてまとめられている。2016年改訂版によれば、ニキビ急性炎症期の治療として内服抗菌薬とアダパレン(レチノイド様の作用がある)の併用も推奨されており、治療期間は原則3カ月以内とされている。

 

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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