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米QVC、世界初の化粧品専用マルチメディア販売チャネル立ち上げ

大手マルチメディア通販企業のQVCはアメリカで世界発の化粧品販売専用のライブマルチプラットフォーム・ネットワーク 「Beauty iQ™」を10月31日より開始して話題になっている。

QVC Beauty IQ LaunchサテライトTV、ストリーミングTV、ケーブルTVの代理店を経由して米国で4000万以上の家庭に Beauty iQ™を放送していく。1日24時間のプログラム構成で、水曜日から日曜日の5日間は午後8時から午前0時(アメリカ東部時間)まで生放送でカラー化粧品、フレグランス、スキンケアに至るまでの製品の紹介と販売を行なう。

QVC Beauty iQ Launch Product Shot番組では、初めにジバンシー、IT®化粧品、エドワード・ベス、タルト、タッチャ(Tacha)、ベッカ、ピーター・トーマス・ロス、ジョジー・マランなどを含む50以上のプレステージブランドを取扱う。

QVCのグローバル市場で化粧品部門の売上は成長しており、2015年の売上の17%を占めたと報告されている。市場調査会社ユーロモニターによれば、アメリカの化粧品産業の2015年の売上高は800億ドルで、この内、プレステージ化粧品の売上は320億ドルを占めたという。 このように米国の小売業界で最も急成長しているプレステージ化粧品の販売強化にQVCはいち早く乗り出した。

QVCは米国市場をはじめ、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなどで通販ネットワークを展開しており、推定で3億6000万世帯の視聴者を抱える。アメリカ発の化粧品専用ネットワークの世界市場への影響に関心が集まる。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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