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米プレステージ美容産業の2016年売上高は6%アップの170億ドル

米国のプレステージ美容産業の2016年の売上高が前年比6%増の170億ドルに達したとグローバル情報会社NPDグループは、2月7日、公式サイトで発表した。メイクアップ部門は例年同様、売上高が最も伸びで前年より12%アップして業界全体の82%の利益を占めた。スキンケア部門は2%、フレグランス部門は1%の成長率だった。

2016年はメイクアップ部門の売上が業界全体を牽引した。新製品の発売結果を見ると2015年より売上高が24%増加し、おおよそ10億ドル増加を達成した。これに反してスキンケア、フレグランス部門の新製品の発売は前年比より減少した。スキンケアの市場のドライバーは、マスク(24%)、リップトリートメント(20%)、フェイシャルクレンザー(7%)、ファイシャルエクスフォリエーター(5%)など肌質を整えるのに役立つ製品だった。

2016年の冬のホリデーシーズン中の売れ筋でも例年とは異なる業績結果があらわれた。 伝統的にはフレグランス部門の売上が急増するシーズンとみなされているが、昨年はメイクアップ部門が大幅にリードした。 プレステージ・フレグランスの売上高は、2016年第4四半期に1%減少したのに対し、メイクアップの売上高は12%増加したという。

2016年のビューティ産業を振り返り、NPDグループの美容業界のアナリスト・カレン・グラント氏は「トレンドの急増は、業界の多くの側面で成長と革新を促進し、また、リストラももたらした。消費者が良い経験を得て、より健康的なライフスタイルを追求すると同時に、生活の中で美しさの意味を再定義し始めている」などと述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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