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食事を全粒粉に変えることで代謝改善の可能性

穀物を全粒粉に帰ると代謝が上がるかもしれないという研究が2月8日、「The American Journal of Clinical Nutrition」オンライン版に掲載された。エネルギーバランスのコントロールに全粒粉が及ぼす影響については、依然として議論の余地がある。そこで今回の研究では穀物を全粒粉に置き換えた6週間の結果がエネルギー代謝指標および血糖コントロールに対する効果を、体重の変化とは無関係に判断することを目的とした。

米国で男性および閉経後の女性の計81人の参加者を対象に、今回の試験は実施された。年齢層は40~65歳、体格指数(BMI)は35未満だった。参加者は、2週間の全粒粉を摂取しない期間を経たのち、全粒粉のグループと精製粉のグループに分けられた。結果は、エネルギー代謝および体組成計量、食欲、血糖コントロールのマーカー、および腸内微生物叢の2週間および8週間時点測定値で評価した。

両グループとも体重に変化はなかった。全粒摂取量のバイオマーカーで水に溶けないポリフェノールである血漿アルキルレゾルシノールは、全粒粉グループでは増加したが、精製粉グループでは増加しなかった。静止代謝率(RMR)および便の量は全粒粉グループで多かった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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