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アスレジャー派がアメリカのメイクアップ市場で急成長

アスレジャー派がファッション市場でのトレンドを超え、メイクアップ市場でも急成長しているようだ。グローバル情報会社NPDグループが4月17日に発表したデータによると、プレステージメイクアップの2017年2月までの12ヶ月の売上は前年同期比11%増の76億ドルに達したという。ファンデーション、プライマー、アイブロウ、リップカラーの売上増加の中、ウオータープルーフ(防水)および長時間の持続効果の成分配合がトレンドになっている兆候が確認された。

同期間のファンデーションの売上は8%増加。ベイシックファンデーションの売上は減少したが、長時間持続するファンデーションの売上は13%増加したことが全体の売上に貢献したと分析される。ウオータープルーフのカテゴリーでは、マスカラ(+16%)、アイライナー(+7%)と堅調な成長を記録した。 運動の後、さっぱりするために利用されるドライシャンプーの売上は、前年同期比66%と大幅アップとなった。

アスレジャーとは、アスレチック(運動競技)とレジャー(余暇)を組み合わせたファッションスタイルで、女性ファッションの代表的なものではカジュアルなトップスにヨガパンツ、レギンズのようなボトムとスニーカーを合わせるというスタイル。最近では、ワークアウトの時にも自然なメイクを心掛ける消費者が増えているという。

NPDグループのグローバル・ビューティインダストリーのアナリストであるカレン・グラント氏は、イメージが重要視される現代社会で、パーフェクトな“ナチュラル”イメージを保つためのハードルが高くなっている、などと指摘する。消費者のアクティブライフに合わせて、運動前、運動中、運動後などに特化した美容製品の潜在需要が潜んでいるかもしれない。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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