世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

なかなか減らないナトリウム摂取量

一般家庭で購入された市販の食品に含まれるナトリウム量の変化を調査した結果が6月5日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

包装食品に含有されるナトリウムを削減する取り組みが米国で開始されているが、包装食品から得られる家庭単位でのナトリウムの量の変化は評価されていない。今回の調査では、購入した包装食品のナトリウム量および推奨されているナトリウム濃度に達している世帯の割合について、2000-14年の15年間の変化を評価した。調査には、米国の家庭縦断的研究である Nielsen Homescan Consumer Panel(バーコードスキャナを使用して年間を通して購入したすべての包装食品を記録した世帯の母集団ベースのサンプル)のデータ17万2042世帯分を利用した。

その結果、購入された包装食品および飲料由来のナトリウムの量は、2000年から2014年に396mg/d減少していたことがわかった。包装食品のナトリウム含有量は12.0%減少していた。特に調味料、ソース、ディップ、塩味のスナックなどの含有量の減少が大きかった。しかし、推奨されているナトリウム濃度1.1mg/kcal以下を達成している家庭は全体の2%未満だった。研究者らは、さらに協調的なナトリウム削減努力が必要としている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP