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男性の砂糖の摂りすぎはうつ病リスク

砂糖の摂りすぎとうつ症状に関連があるという研究が7月27日、「Scientific Reports」オンラインに掲載された。

英国University College LondonのAnika Knüppel博士らは、ホワイトホール研究の2万3245人のデータから甘い飲食物の摂取と頻度の高い精神障害(common mental disorder)およびうつ病との関連性、また飲食物摂取時の気分の影響という逆因果関係に関しても検討した。ホワイトホール研究はロンドンで働く男女を対象とした大規模な縦断的研究。1967年以来、同じ対象者を継続的に追跡調査する研究のため、疫学調査によく使用されている。研究方法は、食品頻度アンケートを用いた。食事時の気分評価にはさまざまな評価法を用いた。分析手法はランダム効果回帰を用いた反復測定で行った。

その結果、予測分析では加糖飲食物からの砂糖摂取量が最高三分位(摂取量が最も多い)の男性は、健康習慣、社会人口統計学および食生活に関係なく、5年後の精神障害発症確率が23%高かった。うつ病再発のオッズは、男女ともに最高三分位で高かったが、食生活関連因子をモデルに含んだ場合、このオッズは統計的有意ではなかった。研究者らは、加糖飲食物からの砂糖摂取が長期間の心理的健康に及ぼす悪影響を確認し、砂糖の摂取を控えることが、より良い心理的健康に関連する可能性があることを示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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