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アーモンド1日一握りで善玉コレステロールが増える

定期的にアーモンドを食べると善玉コレステロール値を上げることができるかもしれないという研究が8月10日、米国ペンシルバニア州立大学公式サイトに発表された。詳細は「Journal of Nutrition」オンライン版に掲載されている。

同大学栄養学科のPenny Kris-Etherton教授は「アーモンドが豊富な食事がLDLコレステロールを低下させる効果があることを示す研究はたくさんあるが、HDLコレステロールへの影響は知られていない。HDLコレステロールは”善玉”コレステロールと考えられており、心疾患のリスクを下げるのに役立っている」と述べた。

研究者らは、アーモンドがHDLコレステロール値を上げるだけでなく、動脈のような組織からコレステロールを集め、体外への排出を助けるHDLコレステロールの機能を改善するかどうかを調査した。高LDLコレステロールを有する48人の男女が6週間の試験に参加した。参加者は一日約43グラム(一握り)のアーモンドを取り入れるグループとそうでないグループの2つに分けられた。両グループとも、そのほかの食事内容は同じだった。試験期間終了後に各参加者のHDLコレステロールのレベルおよび機能を測定し、研究開始時に採取された参加者のベースライン測定値と比較した。

その結果、アーモンド食のグループではα-1 HDLの19%増加が見られ、さらに、正常体重の参加者では6.4%のHDL機能を改善していた。Kris-Etherton氏は「アーモンドは治療法ではないが、特に栄養価の低い食品の代わりに適度に取り入れることで、心臓の健康改善、良質の脂肪・ビタミンE・食物繊維の摂取など複数のメリットが期待できる」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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