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赤身肉も鶏肉も高い糖尿病リスク?

赤身肉と家禽類(鶏、ガチョウ、アヒルなど)の摂取が2型糖尿病のリスクを高めるという研究結果が8月22日、「American Journal of Epidemiology」オンラインに掲載された。

6万3257人の大規模コホート研究のThe Singapore Chinese Health Studyから、1993~98年、45~74歳の中国人を対象に、2型糖尿病のリスクと赤身肉、家禽、魚介およびヘム鉄摂取の関係を調査した。食事内容は、165項目の半定量的食品頻度アンケートを用いて評価した。医師が診断した2型糖尿病は、1999~2004年および2006~10年に実施されたフォローアップ・インタビュー時に自己報告された。平均9.9年間の追跡期間中に、5,207例の2型糖尿病罹患が報告された。

摂取量が最も多い人と最も少ない人とを比較した2型糖尿病の多変量調整後ハザード比は、赤身肉摂取の場合1.23、家禽1.15、魚貝類1.07だった。ヘム鉄による追加調整後、赤身肉摂取量のみが2型糖尿病リスクと有意に関連したままだった(多変量調整後ハザード比= 1.13)。赤身肉の摂取量で調整後でもヘム鉄は2型糖尿病の高いリスクと関連していた(同1.14)。結論として、赤身肉および家禽摂取は2型糖尿病の高いリスクと関連していた。家禽については完全な関係があり、赤身肉はヘム鉄の摂取による部分的な関係があると示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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