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People誌にみる「美の基準」の変化

1990年から2017年にかけて、美しさの基準はどう変わったのかという調査結果が10月11日、「JAMA Dermatology」オンライン、research letterに掲載された。

米国ボストン大学医学部のMayra B. C. Maymone博士らは、アメリカの娯楽雑誌「People」が発表している「世界で最も美しい人(World’s Most Beautiful)」リストの1990年と2017年を比較し、美しさの基準が変わったかどうかを調べた。People誌はタイム社出版、セレブの動向などを中心に報道する週刊誌。調査方法は「世界で最も美しい人」リストに挙げられた1990年の50人、2017年の135人を比較した。

その結果、1990年にはFitzpatrickのI型からIII型(いずれも白人を指す)の皮膚タイプがリストにあったセレブリティの88%を、FitzpatrickのIV型からVI型(有色人種を指す)が12%を占めていた。一方、2017年には、I型からIII型は70.4%、IV型からVI型は29.6%だった。平均年齢は1990年の33.2歳から2017年には38.9歳に上昇していた。また、女性の割合および非白人の人の割合も増加していた。mixed raceは2%から10.4%に増加した。マスメディアなどの影響で新しい文化や美の概念に出会い、人々がその影響をどのように統合するのかを学ぶにつれ、美の基準が進化してゆくことが分かったと著者らは述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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