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シリアルをスナックとして食べるアメリカ人が増加?

朝食の代表的なシリアル食品を軽食(スナック)として食べるアメリカ人が最近、増加しているようだ。グローバルリサーチ会社ミンテルは、独自に調査した結果、2017年4〜6月の3ヶ月の間に43%のシリアル食品の摂取者が家庭でスナックとして食べていたことを10月17日、明らかにした。シリアル食品は以前、8割以上が朝食として食べられているが、家庭でのスナックまたは、出かける時のスナックとして持っていく消費者(17%)もいるようだ。

より若い世代で、穀物を軽食として摂取している傾向が明らかになった。ミレニアル世代(23-40歳)の半数以上(56%)に対し、ベビーブーマー(53-71歳)の32%がシリアルを家庭でのスナックとして食べていると回答した。ジェネレーションZ(18-22歳)は外出先でシリアルを楽しむ人が多い(21%)という。

シリアル食品の米国市場を見てみると売上はここ数年、減少している。2017年のシリアル食品(ホット・コールド全体を含む)の売上高は105億ドルになると推測されており、2012年より9%減少する見通し。市場の87%を占めるコールド・シリアルは売上高が過去5年間で11%減少して2017年の売上高は91億ドルと予測されている。

若い世代の食習慣を考察すると、“シリアルの一杯はデザートのような選択肢と同じくらい満足できるものとして位置づけることができる”などとミンテルのシニア・フード&ドリンクアナリスト、ジョン・オーウェン氏は示唆しており、シリアル食品の新しい製品開発の選択肢が増えるかもしれない。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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