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「砂糖無添加」はカロリーが少ないことを意味しない

「砂糖無添加(no added sugar)」ラベルのついた食品の糖分を調査した結果が10月23日、Canadian Science Publishingからプレスリリースされた。Canadian Science Publishing(カナダ科学出版)は、2011年にカナダ国立研究機関・科学技術情報研究所の出版部門から独立民営化された非営利組織。現在、多数の科学技術系ジャーナルを刊行している。今回の調査の詳細は、その中の1つ「Applied Physiology, Nutrition, and Metabolism」オンラインに掲載されている。

「遊離糖類の摂取目安は1日25g」という世界保健機関(WHO)の発表以来、砂糖摂取量を減らす取り組みが各国で検討されている。遊離糖は果物やはちみつなどの天然の糖分と食品の製造過程で添加される砂糖などの糖分の両方を指す。

消費者は、「砂糖無添加(no added sugar)」というラベルがより健康的で、カロリーが低いことを意味すると考えがちだ。今回、トロント大学の研究者らは、これらの食品および飲料は、砂糖の添加はなくともカロリーが少ないということはないことを明らかにした。「砂糖無添加」の16種のフルーツプリザーブの15種、調査した234種のフルーツジュース(ジュース飲料)には、世界保健機関(WHO)が「過剰」と考える砂糖の量を含んでいた。自然の甘味であっても、それが健康的であるわけではない。より健康的な食品・飲料の選択のため、研究者らはカナダの栄養食品表示基準の変更を提唱している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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