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ニードリングにピーリングを加えて皮膚の質感改善

マイクロニードリングにケミカルピーリングを加えた治療が、ニキビ跡に効果的という研究報告が10月26日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

マイクロニードリングは、針により皮膚に微孔を空けて皮膚再生を促す治療法でニキビ跡(萎縮性座瘡瘢痕)の改善に用いられている。インドLady Hardinge Medical Collegeの皮膚科医Shiwangi Rana氏らの研究は、このマイクロニードリングに、ケミカルピーリングを加えた時の効果をマイクロニードリング単独の場合と比較した。

試験は、ニキビ跡のある60人の患者を試験期間中に3回のマイクロニードリングを受けるグループ1と、3回のマイクロニードリングに加えて70%グリコール酸によるピーリングを受けるグループ2の2群に分けて行った。座瘡瘢痕の評価は、ECCA(Echelle d’evaluation clinique des cicatrices d’acne)を用い、試験開始のベースライン時および22週間後に行った。さらに、各参加者が視覚アナログスケール(VAS)を用いて、座瘡瘢痕および皮膚組織改善を評価した。

60人のうち52人が22週間の試験期間を完了した。平均ECCAスコアのベースラインからの減少は、グループ1と比較してグループ2においてより高かった(39.65±2.50対29.58±0.18; P <0.001)。参加者の自覚評価である視覚アナログスケールにおいても、グループ2はグループ1と比較して、皮膚の質感の改善を示した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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