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PM 2.5による髪のダメージを計測

大気汚染から受ける髪のダメージを計測した研究結果が2月1日、「cosmetics」オンラインに掲載された。物理的/化学的損傷、UV暴露、熱などのさまざまな外部環境から髪を保護するヘアケア製品の数は多い。最近では、大気汚染から髪を護る製品が注目されており、2016年に実施された20~49歳の消費者対象の調査では、41%が大気汚染による髪のダメージに懸念があると回答している。汚染物質には多環式芳香族炭化水素(PAHs)、揮発性有機化合物(VOCs)、酸化物、粒子状物質(PM2.5 / 10)、オゾンなどが挙げられる。

今回の実験ではPM 2.5 / 10などの高濃度の浮遊汚染物質により汚染された環境をシミュレートするためにタバコの煙を使用し、汚染環境による髪へのダメージを調査した。喫煙曝露した毛髪の乾湿性、表面接触角、トリプトファン含量およびキューティクルの形態を評価し、未処理の毛髪と比較した。

その結果、汚染曝露が毛髪に著しい化学的損傷を引き起こす可能性があることがわかった。 特に、毛染め剤などでダメージを受けている髪よりも、ヘアケア剤未使用のバージンヘアのダメージは大きかった。この実験では、polyimide-1(ポリミイド-1)が、このようなダメージに対して効果的な保護を提供しうることも実証した。polyimide-1は皮膜形成材として用いられ、ヘアスタイリング剤、マスカラなどに含有されている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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