概要
京都大学化学研究所の平竹潤教授グループと大阪市立大学大学院生活科学研究科の小島明子准教授グループとの共同研究により生まれた。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のJST研究成果最適支援事業(A-STEP)に採択され、化粧品原料として商品化。A-STEPは大学や公的研究機関などで生まれた国民経済上重要な科学技術に関する研究成果を基にした実用化をめざす研究開発フェーズを対象とした技術移転支援プログラム。
美容へのアプローチ
化粧品表示名称はカルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル。私たちの体の約20%を占めるタンパク質の構成成分であるアミノ酸とよく似た組成をもち、安定性を向上させたアミノ酸誘導体の一種。保湿効果が高く、年齢肌にハリやツヤを与えるエイジングケア成分として注目されている。分子の小ささで知られる低分子コラーゲンの、さらに約半分から10分の1というごく小さい成分なので、肌なじみがよく、角層の奥深くまで浸透しやすい特性がある。ビタミンCと一緒に使うことで、美肌効果がさらにアップすることがわかっている。