世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

カバノキ花粉関連食品で遅発性の湿疹発症の可能性

アレルギー性皮膚炎患者では、カバノキ花粉関連食品が遅発性湿疹反応を引き起こすことがあるという調査結果が4月13日、「Allergy」オンラインに掲載された。ブナ目のカバノキによる花粉アレルギー患者は、リンゴ、モモ、ナシなどのバラ科の植物のほか、大豆、アボカド、メロン、ピーナッツ、また香辛料のマスタードやパプリカなどの食品にも注意が必要とされている。

以前の研究では、アトピー性皮膚炎およびカバノキ花粉症患者では、アレルゲンとなる食品の摂取で遅発性湿疹反応を引き起こすことが示されている。今回の後ろ向き研究では、カバノキ花粉関連食品がどれくらいの頻度で湿疹を引き起こすかを調査した。アトピー性皮膚炎患者およびカバノキ花粉関連の食品アレルギーが疑われる182人の小児および成人を対象に、二重盲検プラセボ対照食物摂取試験を実施した。その結果、カバノキ花粉関連食物にアレルギー反応を起こしたのは65人だった。反応者はカバノキ花粉およびリンゴに対するIgEレベルが高く、アレルギー性鼻結膜炎有病率も非反応者に比べて高かった。しかし、アレルギーの即時型反応型患者と遅発型湿疹反応患者との区別はつけることができなかった。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP