花王、髪の毛の絡まりを自発的にほどく独自技術を開発

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2018.07.3

編集部

花王株式会社(東京都中央区)は7月3日、ヘアケアストレスからの解放を実現する独自技術「Auto Separation Technology」を披露した。指や櫛を通さなくても自発的に髪の毛の絡まりがほどけるのが特徴。8月に販売開始するヘアケアブランド『エッセンシャル』に適用する。

花王の調べによと、女性の髪の毛をめぐるストレスには「乾きにくい」「寝ぐせがつきやすい」「スタイリングが決まらない」「髪がまとまらない」と大きく4つある。

こうした髪の絡まりの問題に対して、一般的にはポリマー・油剤(シリコーンなど)を定着させて指や櫛を通してなじませることで、摩擦を低減して絡まりを除去する。ただし、これでは「指や櫛を通していないところはケア剤が行きわたらず、効果が不十分」(ヘアケア研究所主任研究員の渡邊俊一氏)。10万本あるといわれる頭髪すべての絡まりをほぐすことは現実的に不可能だ。

具体的に見ると、従来の摩擦低減技術は、シャンプーやコンディショナーを使用しても髪の毛が絡んだところには潤滑剤が吸着できず、指を通さない部分は絡まりが残ってしまう。しかし、「Auto Separation Technology」を導入したシャンプーやコンディショナーを使うと、水溶性潤滑成分が絡まったところにも隅々まで行きわたり、自発的に髪の絡まりがほどけていく。

花王の調査では、「Auto Separation Technology」により泡立てから乾燥後までの全過程で、絡まりが認知できるレベルより一段低いレベルまで低減できた。

また、「Auto Separation Technology」により、ケア成分が毛束の内側1本1本まで浸透し、ケア成分の吸着量は従来の約3倍にまで高まった。

8月11日から販売開始する『エッセンシャル』では、「乾きにくい」「寝ぐせがつきやすい」「スタイリングが決まらない」「髪がまとまらない」の4大ストレスに対応。速乾効果のある『スマートブロードライ』は毛髪表面の接着性が従来の約3分の1に低減した。乾燥時間が20~30%短くなった。

スタイリングが簡単になる『スマートアレンジ』は、75度の熱をかけた時の髪の毛の変形性は従来より約40%向上。寝ぐせに対応する『スマートスタイル』はキューティクルの耐湿機能を補強して水分の侵入を防ぐことにより、クセづきやすさを示す形状保持性が従来の約20%低減した。さらに、『スマートリペア』では、傷んだ髪の摩擦係数が従来より約20%低いため、翌朝の髪のまとまりが向上した。

参考リンク
花王株式会社

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