マルホ、睡眠中の皮膚の掻きむしりを測定するアプリを公開

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2018.07.13

編集部

睡眠中に皮膚を掻きむしった経験はないだろうか。目が覚めれば掻きむしった痛みだけ残るが、寝ている間の無意識の動作だけに、防止もなかなか難しい。医療用医薬品の開発・製造などを手掛けるマルホ株式会社(大阪府大阪市)はこのほど、睡眠中の掻き動作を計測するApple Watch用アプリケーションソフトウェア『Itch Tracker(イッチトラッカー)』を公開した。

『Itch Tracker』は、ネスレ スキンヘルス S.A.(スイス)から国内独占的使用権を4月に取得し、一部機能を改良したもので、睡眠中の掻き動作を計測し、かゆみを「見える化」する。

Apple Watchを腕に装着し、『Itch Tracker』を起動させて眠ると、睡眠中の掻き動作を計測し、かゆみを客観的に評価できる。ネスレ社がアップルの臨床研究用フレームワーク「ResearchKit」を利用して開発し、臨床研究プロジェクトとして2017年4月から2018年5月まで全世界で公開していた。

皮膚科専門医でもあるマルホ フューチャーデザイン部 部長の生駒晃彦氏は、「かゆみはアトピー性皮膚炎や高齢者の乾皮症といった、身近な皮膚疾患でよくみられる症状。かゆみがあると皮膚を掻きたくなり、掻くことで皮膚の状態が悪化し、かゆみがさらに増すという悪循環に陥ることもしばしばある。Itch Trackerにより、誰もが自分の引っ掻きについて知ることができ、患者の治療アドヒアランスの向上や、患者と医療従事者との円滑なコミュニケーションの促進が期待できる」とコメントしている。

参考リンク
『Itch Tracker』ダウンロードページ(iOS)
マルホ株式会社

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