コーセーの2019年3月期1Q決算、国内外で好調が続く

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2018.07.31

編集部

株式会社コーセー(東京都中央区)は31日、2019年3月期第1四半期の売上高が前年同期比13.8%増の804億7200万円、当期純利益が同55.2%増の133億9300万円となったと発表した。ハイプレステージブランドを中心として国内販売が好調な上、アジアでも好調な業績が続いている。

セグメント別の業績を見ると、化粧品事業の売上高は前年同期比14.6%増の617億2500万円となった。ハイプレステージ領域において、国内外で飛躍的に伸長した『コスメデコルテ』が牽引したことに加え、高級化粧品を扱う株式会社アルビオン、米国タルト社の売上も拡大した。

また、プレステージ領域においては、国内では、美白有効成分「コウジ酸」配合の薬用美白美容液『メラノショット ホワイト』を発売した「ONE BY KOSÉ」などが売上に寄与した。海外では、重点グローバルブランドを中心に韓国や中国などアジア地域での販売が好調に推移した。

コスメタリー事業の売上高は前年同期比11.1%増の181億1700万円。洗顔・クレンジングの『ソフティモ』、シートマスクの『クリアターン』、ボタニカルヘアケアシリーズ『サロンスタイル ビオリス』など、重点カテゴリーブランドが好調なコーセーコスメポート株式会社が牽引したほか、口紅やアイメイクが好調な『ヴィセ』などのセルフメイクブランドの売上が拡大した。

地域別に業績を見ると、日本市場は主要な販売チャネルでプラス成長し、売上高は前年同期比10.3%増の597億1100万円。特に『コスメデコルテ』などのハイプレステージ領域のブランドを中心に展開する百貨店チャネルでは、インバウンド需要のみならず、国内のお客への販売も好調に推移したため、売上が大幅に増加した。

また、ドラッグストアチャネルやGMSチャネルでは、効能特化型ブランド「ONE BY KOSÉ」に加え、コーセーコスメポート株式会社が展開する主要ブランドやメイクブランド『ヴィセ』など、プレステージ領域及びコスメタリー事業のブランドの売上も拡大した。

日本でのインバウンド売上高は前年同期比34億円増の78億円となった。

アジア市場については、高付加価値ブランド『コスメデコルテ』が牽引役となり、事業展開している全ての国と地域でプラス成長となった。特に、免税チャネルの高成長が続いた韓国、Eコマースの成長著しい中国が好調に推移した結果、売上高は前年同期比55.7%増の107億6100万円となった。

北米市場の売上高は前年同期比1.2%増の90億7700万円で、米国タルト社による専門店チャネル及び自社ECサイトでの販売が安定的に成長した。その他の地域については、米国タルト社による欧州や豪州でのEコマースなどによる販売が好調だった結果、売上高は同40.0%増の9億2200万円となった。

2019年3月期通期の業績見通しについては、国内外で好調が続いていることから、売上高を前回予想の3230億円から3250億円、当期純利益を同323億円から383億円へそれぞれ上方修正した。

参考リンク
株式会社コーセー

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