主婦層を取り込む!「ぱど」

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2012.12.22

編集部

P1590675

ポスティング型情報誌「ぱど」で、主婦層を取り込む

「ぱど」は、1987年に創刊されたフリーペーパーの草分け的存在。
「新聞に替わるもの」をコンセプトに創刊され、エリアをセグメントすることで個人広告主にも身近な広告媒体として成長してきた。生活圏を発行エリアとするため、ポスティング形態を取っている。

「時間・金銭面で余裕のある主婦が主な読者のため、比較的単価の高いメニューでも訴求できます。ただ、高いメニューだけではレスポンスが落ちることも予想されるので、主婦が自由に使える時間帯を狙ったキャンペーンを提案したりします。こういった時間帯も、読者モニターのアンケート結果に基づいているんですよ。」(渡邉氏)

読者モニターには、「フェイシャルメニューにいくら使える?どの時季に気になる?」など具体的なアンケートを取っているという。
各プランナーはこれらの情報を共有しているため、根拠のある提案をしてくれる。
「モニターの声は、クライアントが新たなニーズに気付くキッカケになっているようです。」と渡邉氏も手応えを感じている。

また、美容クリニック・審美歯科などの広告は美容専門誌が最適だと考えがちだが、そうとも限らないと言う。

「実は、美容クリニック・審美歯科のメニューは反応が出やすいです。長年気にしていたホクロの除去、矯正などに踏み切る読者は、専門誌より複合誌を見ている場合が多いようです。なんとなく読んでいたフリーペーパーにその情報があることで、改めてコンプレックスを考えるのでしょう。これは複合誌の強みで、潜在ニーズを呼び込むことができます。」

美容関係の広告主は打ち出し方の〝特有の難しさ〟を感じることも多いはずだ。NGワード、施術効果の表記方法…縛りも多い。中には〝感覚〟で掲載基準を定めている媒体もあり、保健所から指導が入ったというサロンの例もある。媒体の〝手腕〟が問われるとも言えるだろう。

「美容業界が関わる法律に関しては曖昧な部分もあり、解釈に困ることも多いのですが、今年の医療広告のガイドライン制度に代表されるように、年々厚労省や保健所による取り締まりが厳しくなっています。」

そんな状況下でも広告主に安心してもらえるようにと、同社では専門の審査部を設けている。

「他誌(フリーペーパー)では審査専門の部署を置くのはなかなか難しいと思いますが、弊社では法律に配慮しつつ、広告主の表現の自由も最大限に尊重した提案ができる体制が整っていると自負しています。25年の実績から、法律も研究できていますし、コンプライアンスを重要視していますから。」

読者のことを思って打ち出した広告であっても、そこから問題が起きてしまっては双方にとって残念なこと。健全な企業経営を理念とする同社はとても心強い存在だ。

参考リンク
【取材協力】
株式会社ぱど
神奈川県横浜市中区桜木町3-8 横浜塩業ビル
Tel.045(212)8150

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