日本抗加齢医学会、「ヘルスケアベンチャー大賞」の募集を開始
2018.09.27
編集部
一般社団法人日本抗加齢医学会(理事長・堀江重郎氏)広報委員会は27日、医学界では初めてとなる賞金付き表彰制度「第1回ヘルスケアベンチャー大賞」の募集を開始したと発表した。“医学会からイノベーションを”をテーマに、大賞は100万円が授与される。募集期間は2019年1月25日まで。
「第1回ヘルスケアベンチャー大賞」では、アンチエイジングを目的とした創薬、遺伝子治療、再生医療製品、機能性食品、機能性化粧品、ヘルスケアIT(ビッグデータ解析、ディープラーニング、ウェアラブルデバイスなど)などを対象としている。
応募条件としては、応募者の内、最低1名は学会員、協会員、協会賛助企業、事業協賛企業が含まれていること。「これからベンチャーを立ち上げようと考えている人や、社内で実現できない新規事業を立ち上げたい人」(ヘルスケアベンチャー大賞事務局の福田伸生氏)の応募を歓迎している。
選考に際しては、応募者から最終的に5点まで絞り込み、2019年6月14日に7名の審査員による最終選考会において、「1人5分程度のピッチ方式で説明を行ってもらい、その場で投票して決定する」(福田氏)。大賞100万円のほか、学会賞として30万円、副賞として起業支援サービスも用意している。
副賞では、大学発新産業創出プログラム(START)へ推薦するほか、生活総合情報サイト『All About』で製品やサービスを紹介したり、必要に応じて医学的な見地でのアドバイスや監修も提供する。
高齢化が進む中で、国力を維持していくには健康寿命の延伸が喫緊の課題。これを実現するためには、医学界においてもイノベーションが必要と考えている。日本では、「新しいことをすることを尊敬しない」(日本抗加齢医学会副理事長の森下竜一氏)風土があることを問題視しており、今回の表彰制度を通じて、イノベーションを歓迎する環境づくりにつながることを期待している。