井上天極堂、葛(クズ)の根由来の植物乳酸菌「葛乳酸菌」を開発

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2018.10.5

編集部

葛の老舗である株式会社井上天極堂(奈良県御所市)は、奈良県産業振興総合センターと共同で、葛(クズ)の根由来の植物乳酸菌「葛乳酸菌」を開発した。「食品開発展示2018」(103日~5日開催)に初出展した。「葛乳酸菌」は、豆乳ヨーグルトスターター(乳酸菌生菌粉末)として2019年1月の販売を予定している。

葛はマメ科の蔓性植物で、その根は「葛根(カッコン)」と呼ばれ、葛根湯などの漢方薬や、葛餅や葛湯で知られているが、「葛由来の乳酸菌の開発は業界初」(説明員)という。

豆乳にスターターを入れて常温発酵させるだけなので、家庭でも簡単にヨーグルトを作ることができる。豆乳で作ったヨーグルトは、牛乳などの乳製品で作ったものに比べてカロリーが低く、コレステロールも含まれていない。スターターの原料にも乳製品は使用していないので、乳アレルギーの人にも安心して使用が可能。

ヨーグルトモニター試験においては、便通、便臭、吹き出物などが改善したとの報告を受けているという。

葛乳酸菌には、免疫賦活能や、黄色ブドウ球菌及びアクネ菌に対する抗菌性、タンパク質分解能があることが確認されている。ただ、いずれも試験管レベルで行った試験であるため、今後も研究を続け、ヨーグルトスターターだけではなく、新しい商品の開発を目指していくとしている。

参考リンク
株式会社井上天極堂

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