肥満治療薬が発売3週で1000万ドル超、米国

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2013.08.5

編集部

日本の製薬企業エーザイは1日、2013年4-6月期決算会見で、米国で6月に発売した肥満症治療薬「ロルカセリン」の出荷ベース実績が3週間で1000万ドル(約10億円)を越えると発表した。

米国医師会は「肥満は疾患」と定義しており、米国連邦会議では「肥満薬および肥満患者減少に関する法案(Treat and Reduce Obesity Act)」の成立に向けての議論が進められている。同案の法律は1年後との予測を立てる専門家もおり、米国では国を挙げての肥満対策を進めている。

ロルカセリンは、食欲を感じる脳の部分に働き、少ない量の食事でも満腹感を得る作用があるというもの。体格指数(BMI)30以上または27以上で1つ以上の合併症がある人に医師が処方する肥満の治療薬。米国では13年ぶりに承認された肥満症の新規処方薬である。

昨年6月に米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けて以来、全米でのロルカセリンへの注目度は高く、100以上のTV番組で紹介されたほか、ニューヨークのタイムズスクエア屋外スクリーンにも登場した。同薬のウェブサイトには、1カ月間で医療関係者10万人以上のアクセスがあったという。同社はまた、営業・マーケティング予算として年間1億ドルを投じる予定があるとも説明している。

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