米プロクター・アンド・ギャンブル（P&G）は、26日、シンガポール経済開発庁（EDB）と提携し、2017年に設立したシンガポールのデジタル・イノベーション・センター「E-Center 2.0」に3000万米ドルを追加投資すると発表した。今回の追加投資で研究施設を拡張し、シンガポールで初めてとなるデジタル・オムニチャンネル・リテールセンターを開設して、eビジネスを加速する。オムニチャンネルでは、アジア太平洋地域全体の小売業者と協力してコンシューマーマーケットで付加価値サービスの提供を目指す。

E-Center 2.0では、サプライチェーンを管理するi-Supplyで新規プロジェクトに取り組む。製造工程のオートメーション化やデジタル技術の開発を推進し、さらにサプライチェーン内での決定の自動化、システム効率化への機械学習などを推進する。

E-Analyticsでは、デジタル機能とソリューションを開発するデータ研究者のチームを新しく立ち上げる。地域にカスタム化されたブランドソリューションと最適化されたメディア計画でアジア太平洋地域の事業を強化する。