化粧品による白斑問題で、厚労省が全メーカーに自主点検要請

最新商品

2013.08.9

編集部

カネボウ化粧品の美白商品で肌がまだらに白くなる「白斑」問題で、厚生労働省は8月8日、他の化粧品メーカーにも同様の健康被害が出ていないかどうか自主点検を求める通知を都道府県と日本化粧品工業連合会などの業界団体などに出した。

自主点検は化粧品や医薬部外品を製造販売する企業が対象で、白斑や皮膚障害などに関する情報が医療関係者から寄せられていないか1カ月後の9月8日までに確認するよう要請。自主点検の結果、必要に応じて研究報告や必要な安全措置をとるよう求めた。

同省によると、カネボウが自主回収を発表した7月4日以降、カネボウ以外のメーカーの製品を使った消費者からも白斑などの相談が計10件ほど消費生活センターに寄せられている。症状と商品との因果関係は不明。

同省は平成 23 年 8 月、医薬部外品又は化粧品による健康被害の情報、例えば、がん、過敏症、皮膚障害など保健衛生上注意が必要な有害作用が起こったり、その可能性がありそうだという情報を医療関係者から入手した場合には、「医薬部外品又は化粧品にかかる研究報告について」という薬事法の規定に基づき報告を求める通知を出している。同省では、白斑も報告対象の皮膚障害に当たるとして、自主点検と報告を求めた。

田村憲久厚労相は同日の閣議後記者会見で、次のように述べた。

「白斑問題は大きな社会問題となっており、利用者も不安に思っている。他社の製品についても同様の相談が出ているが、事実確認ができていないので、各企業に調査してもらって早く情報を得て対応したい。今回(カネボウでは)、被害事例が出てきてからの対応に問題があったのではないかと言われている。各企業はなるべく早く情報を得た上で対応していただきたい。我々にもなるべく早く、1カ月ぐらいで調査状況をあげてもらいたい。」

#

↑