ブラジル化粧品大手ナチュラ、米エイボン・プロダクツ買収
2019.05.24
国際部
ブラジルの化粧品大手ナチュラ・コスメティコスは、22日、アメリカの化粧品訪問販売大手エイボン・プロダクツを全株取引で買収すると発表した。買収額は、米「ウォール・ストリート・ジャーナル」などの報道によると20億ドルを超えるとみられる。同社は、新しく持株会社ナチュラ・ホールディング(Natura Holding S.A.)を設立して経営を統合させ、グローバル市場でマルチブランドのプレゼンス拡大を目指す。統合後のグループの年間総売上高は100億ドル以上になる見通し。
ナチュラは、2016年、オーストラリア発祥の「イソップ(AESOP)」を完全に子会社化し、2017年には仏ロレアルより「ザ・ボディショップ」を買収して海外での市場展開を活発化してきた。
エイボン・プロダクツは、本社をロンドンに移した後も業績低迷が続き大株主から会社売却を要請する声が幾度となく上がっていたという。一方、北米市場でエイボン製品の販売を手がけるニューエイボン社は、今年4月、 韓国LGグループの化粧品・健康食品会社LG Household & Health Care(LG生活健康)が 現金1億2500万ドルで買収することで合意に至っている。