脚の太い人は高血圧リスクが低い

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2020.09.17

国際部

太い脚、脚の総体脂肪組織の割合が高い成人は高血圧になる確率が低いという研究結果が9月10日、American Heart Associationからプレスリリースされた。この新しい研究は9月10~13日開催の「American Heart Association’s Hypertension 2020 Scientific Sessions」で発表された。

2011~16年の国民健康および栄養検査調査に登録された成人約6000人(平均年齢37歳、男女半々)の脚の脂肪組織と血圧の関連を調査した。130/80mmHg以上と定義した高血圧は全体の24%で確認された。脚の脂肪はX線スキャンで測定した。この測定値を体脂肪全体と比較し、脚の脂肪の割合が高いか低いかを判断した。男性では34%以上、女性では39%以上を高脂肪と定義した。

その結果、脚の脂肪率が低い人と比べた高い参加者のリスクは、拡張期高血圧で53%低く、収縮期高血圧で39%低かった。両方の数値が上昇するタイプの高血圧になる可能性は61%低くなった。

年齢、性別、人種、民族、教育、喫煙、飲酒、コレステロール値、腰部脂肪などのさまざまな要因で調整後も脚の脂肪率が高い人の高血圧リスクは低かった。研究者のAayush Visaria氏は「最終的にこの研究で指摘したのは、脂肪の量だけではなく、どこにあるかが問題ということ」だと述べ、「腰の周りの脂肪は健康に有害である可能性が高いが、脚の脂肪について同じことは言えない。脚の脂肪はおそらく悪いことではなく、高血圧からあなたを守っているかもしれない」としている。

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