市場の保管条件を再現してエクストラバージンオリーブオイル品質管理を検討した実験結果が2月18日、「Food Chemistry」オンラインに掲載された。

保湿力が高いオレイン酸や抗酸化作用のビタミンEを多く含むオリーブオイルは、料理に使用されるだけではなく、美容効果の点でも期待されている食材である。今回の研究は、緑色ガラス（GG）、紫外線グレード吸収ガラス（UVAGG）、およびプラスチックコーティング厚紙アルミホイルの多層（MLP）パッケージを使用して、フェノール化合物と揮発性化合物の含有量が異なる2つの市販のエクストラバージンオリーブオイルの10か月間保管実験を実施。光曝露による油質の変化を評価した。評価には、遊離酸度、過酸化物価、分光光度指数、抗酸化剤および揮発性組成物、ならびに官能特性などの品質パラメーターを用いた。GGまたはUVAGGと比較して、MLPは酸化に対する優れた保護を示した。

MLPパッケージで保管されたオリーブオイルは規制範囲内でその特性を保持することができることが示唆された。