東大発バイオベンチャーのジェリクルがメディコスヒラタとテトラゲルの医療分野における実用化に向けた共同開発を開始

最新商品

2021.03.29

編集部

テトラゲルを用いて医療に革新を起こす東京大学発のバイオベンチャー企業のジェリクル株式会社(東京都文京区)は、医療機器業界に於いて100有余年の歴史を有し低侵襲医療の先駆者である株式会社メディコスヒラタ(大阪府大阪市)と止血材分野におけるテトラゲルの活用を目的とした共同開発契約を締結した。
本共同開発では、ジェリクルが持つテトラゲルを止血材として開発し、早期の実用化とグローバル展開を目指す。

テトラゲル技術とは東京大学工学部の酒井崇匡教授が生み出した新しいゲル技術。
4分岐構造を持ち、お互いに反応する異なる末端を持つ2種類のポリエチレングリコール(PEG)を混ぜ合わせる事により、均一な網目構造を持ったゲルを作成することが可能となる。
テトラゲルは均一な網目構造を有しているため、従来難しいと言われていたゲルの物性の制御を可能にし、硬化時間制御や超低濃度高速硬化など、ゲルにありとあらゆる物性を独立に付与することを可能にした。

ジェリクルの止血材は完全合成系の人工物であるため感染のリスクがなく、現状止めることができないあらゆる止血を可能にする。2025年の薬事承認を目指し、共同開発を進めていく予定。

参考リンク
ジェリクル株式会社
株式会社メディコスヒラタ

#

↑