アメリカ、イギリスでのリップ製品の売上が上昇ーNPD調査
2013.10.15
編集部
米リサーチ会社NPDグループは10月のウェブ版ブログで、アメリカ、イギリスでの年間化粧品売上の調査から口紅部門の売上が伸びているという分析結果を発表した。
2012年9月から2013年8月の一年間における米国内のプレステージ・ビューティー(主にデパートでの販売)でのリップ製品の売上は6.65億ドルで前年度比11%の増加を記録した。一方、ヨーロッパ地域では緩やかな下落傾向にある中、イギリスでは同年度の売上は70百万ポンドで前年度比8%増と堅調だった。
同社福社長兼シニアアナリストのカレン·グラント氏は、米国では口紅はネイルカラーと同様にカラーコスメ部門での売上増加の歩調を維持しているとし、「米国の消費者は彼らが望む外観を得るためにリップカラーのみならず、リップライナーやオールインワン製品などにも投資している」と分析している。また、低迷するヨーロッパ市場においても保湿効果の高いリップ製品や高い光沢を提供するリップ製品など新しく開発した製品への消費者の関心は強いと指摘している。
販売価格をみると、同一年間(2012年9月~2013年8月)で米国において消費者がプレステージ・リップカラーに費やした平均価格は22ドルだった。これは前年度比5%の増加となる。ヨーロッパ地域でもリップカラーに費やす平均額はわずかに増加した。