肥満はクローン病のリスク増加と関連する

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2021.07.21

国際部

肥満と炎症性腸疾患の関連を検討した論文が7月6日、「Clinical Gastroenterology and Hepatology」オンラインに掲載された。炎症性腸疾患は自分の免疫細胞が腸細胞を攻撃して炎症を起こす疾患で主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2種がある。若年層での発症が多く、日本では難病疾患の指定を受けている。

前向きコホート研究5試験(患者約60万人、年齢18~98歳)の追跡(1011万人年)で、563件のクローン病と1047件の潰瘍性大腸炎を確認した。標準的なBMI 25未満の人との比較で、肥満者(BMI 30以上)はクローン病のリスク増加と関連した。BMI 5上昇ごとに、クローン病リスクの16%増加と関連した。特に年齢18-20歳でのBMI 5上昇ごとに、クローン病リスクの22%増加が見られた。ウエスト・ヒップ比の上昇は統計学的有意には達しなかったがクローン病リスク増加と関連した。BMIと潰瘍性大腸炎に関連は観察されなかった。

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