国内の自然化粧品製造メーカー 温室効果ガス削減認証「SBT」(1.5℃水準)を取得
2021.07.27
編集部
自然化粧品の製造・販売などを手がける株式会社ネイチャーズウェイ(愛知県名古屋市/代表取締役社長:萩原吉晃)は7月26日、国際的イニシアチブ「SBTi(Science Based Targets Inisiative)」による「SBT(Science Based Targets)」認証(1.5℃水準)を7月20日に取得したと発表した。
同認証は、数値目標をもってCO2削減に取り組む企業に対して与えられるもの。同社では毎年4.2%の水準でCO2排出削減を進め、2030年度にマイナス46.2%(2019年度比)を目指す。
すでに2020年度は、使用した電力(652,850kWh)を100%再生可能エネルギーで賄うことでマイナス178t-CO2(削減率42%、2019年度比)を実現し、SBT目標に向けて進捗をはじめている。
また、残った排出量(9.8t-CO2)については、森林吸収系クレジットで全量カーボンオフセットすることでカーボンニュートラルを達成した。
同社がSBT認証を取得した背景には、2015年のパリ協定以来加速している世界的な脱炭素化の動きがある。
その動きに対応した同社は2020年に「ネイチャーズウェイサステナブルプログラム」を策定し、「サーキュラーエコノミー」「カーボンニュートラル」「笑顔の共創」という3つのゴールを掲げて活動を開始した。
同社は「今回のSBT認定はこの『カーボンニュートラル』をバッグキャスティングで推進するものであり、弊社の取組みが世界水準で気候変動対策に寄与できる証と捉えています」とその意義を語っている。
なお、SBT認証(1.5℃水準)とは、産業革命前からの世界の気温上昇を2℃を十分下回る水準、また1.5℃に抑えることを目指す、パリ協定が求める水準と整合した企業が設定する温室効果ガス排出削減目標のことだ。
同社によれば、国内ナチュラルオーガニックコスメ企業としては初の認証取得となった。※
※TPCマーケティングリサーチ株式会社調べ(2021年7月調査 SBT認証取得企業対象)。